7/7 錫杖岳「左方カンテ」!

今日は前夜発で錫杖岳へクライミングに行きました。
パートナーは韓国インスボンの時と同じホ~さん。

最初は「注文の多い料理店」に行こうと思っていましたが、岩コンディションの悪さを考慮して「左方カンテ」に変更。
左方カンテは錫杖岳の中でもかなりの人気コース。
さすがに今日は僕たちのパーティーだけ。

途中から雨が強くなり、残り2ピッチを残して敗退となりましたが、今後の糧となる良い経験になりました。


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前日の夜に名古屋を出て、槍見館近くの駐車場でテント泊。
曇天ですが、まだ雨は降っていません。

テント内をきれいにするホーさん。
「宝物、出てこいや~!」


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朝飯を食べた後、共同ギヤ装備を選択します。


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舗装された車道を歩いて、すぐに笠ヶ岳の登山道に入ります。
僕が先頭で、20代が40代を追い立てる厳しい構図になりつつ登山道を進みます(笑)


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クリヤ谷を詰めていくと、前衛フェースが姿を現しました!
尖った岩山。
写真で見てはいるけど、実際に見ると圧倒されます!

ホーさん「やっぱり迫力あるな~!」

ここで錫杖経験者のホーさんから左方カンテがどこにあるか教えてもらいます。


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汗びっしょりになりながら、取付きに到着!
約2時間のアプローチ。

今回は偵察も兼ねているので、他ルートも見ていきます。

しかし、そうしている内に無情の雨が落ちてきました・・・
迷わずカッパ装着!


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1ピッチ目 Ⅲ(福岡リード)
岩が濡れ始めてきましたが、階段上になっているうえに木登り部分もあるため、問題なくハンガーボルトの有る終了点へ。


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2ピッチ目 Ⅲ+(ホーさんリード)
1ピッチ目よりも傾斜が強いです。
でも濡れている箇所もまだ少なく問題なし。


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3ピッチ目 Ⅴ(ホーさんリード)
今までは凹角状だったので、乾いている所を使って行けましたが、ここは緩やかなフェイス。
完全に濡れている為、ルート取りをじっくりと考えます。
スタートはボルダームーブっぽく乗り越し、かなり高度感のあるフェイス。
さすがのホーさんも慎重になります。


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4ピッチ目 Ⅳ+(福岡リード)
チムニー状になっていて岩が濡れている以外は快適ルート。
チョックストーンを乗り越える時に、シューズのフリクションが当てにできないので、少しパワームーブが入ります。
きれいなクライミングはできないです・・・


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5ピッチ目 Ⅳ+(福岡リード)
クラックかフェイスの2通りルートが有ります。
クラックは途中で行き詰りそうな所があったので、フェイスを登って行きました。
ただし、下部は殆どプロテクションが取れず怖かったです。
殆どが濡れていたのですが、適当な箇所にガバが有ったので良かった。


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6ピッチ目 Ⅳ+(5.8)(ホーさんリード)
出だしのオフウィズスが核心。
ザックは荷揚げで対応。
その後は濡れていなければフェイス登りとクラック、背後の壁を使ってチムニー登りと好みによって色々な登り方が出来る面白いピッチ。
でもこのコンディションで人工登攀に頼らずに行くところはさすがですね!

ちなみに僕は木を使いました。
フォローは早く登らないとね(笑)


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7ピッチ目 Ⅳ+ (敗退)
緩やかなフェイス。
雨で濡れてツルツルに光っています。
プロテクションもセット出来そうにない。
100m以上の落差が有るところでこの状況。
早々に敗退が決定しました。

非常に残念・・・ 


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敗退が決定したら少し周りに目をやる心の余裕が出来ました。
岩峰に囲まれた中にいる・・・
高度感を楽しみ、懸垂下降の準備をします。(^O^)


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さあここから北沢方向へ懸垂下降で降りていきます。
注文の多い料理店のルート上を下降。
僕もホーさんもルートを見ながら懸垂しているのでゆっくりです。


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3ピッチの懸垂で北沢に下ります。


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徒渉が有ります。
雨が多いと靴を脱がないと渡れない時も有るようですが、今回は全然大丈夫でした。


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17:00頃駐車場に到着。

他ルートの下見等が有ったので、遅くなりました。
お互いに握手を交わして、戻れた喜びを噛み締めます。
車での移動中に、今後の予定について、色々と話しながら帰りました♪

お疲れ様でした!!

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